品質を育てる米男

印刷用ページを表示する掲載日:2017年3月16日

朽木貴之

米農家の10代目。2年前、父・勝之が平成26年度の献穀者に選ばれた。
宮中祭祀でも重要な新嘗祭に奉納する献穀米をつくり、天皇陛下に献納するという栄誉である。

福島県の推奨品種である「天のつぶ」の試験栽培に県北地区で唯一、6年前より関わってきた実績、真面目に米と対峙してきた実直さの賜である。そのとき貴之は1等米で育った男としてデータを駆使し、土壌や品質管理という父とは異なるアプローチで極上の米づくりを支えた。

朽木さんの画像

米はもっともっとおいしくなる!
自らに課したのは、1等米の中の最高品質。

国見町産米が献穀米に選ばれたのは、昭和36年度(1961)以来の出来事だった。田んぼの土質を把握している貴之は、もっとも上質な米が収穫できる田んぼを献穀田に選んだ。「献穀米に選ばれた年はいつも以上に頻繁に田んぼに出向き、水の管理や除草などを徹底して行い、稲の生育を見守った」。献穀米を献納するまでは気を抜けない1年だったとふりかえる。

苗を見つめる朽木さんの画像

「米は肥料を与えればいいかというと、そうとは限らない。与えすぎると逆効果。うちでは常に食味にこだわって肥料を加減し、旨い米になるように努力しています」。肥料会社に勤めていた経験を生かし、米づくりにベストな土壌づくりに努めている。貴之は旨い米には環境づくりこそが大切だと確信している。

さらに朽木農園の水田は天然水を引ける立地にあり、これ以上ない環境で米を育てている。

実った田んぼの画像

貴之がもっともこだわる米の食味。「米は毎日食べるものだし、毎日食べても飽きないもの。だからこそ、味わいが大事」という考え方が根底にある。貴之には米農家として天賦の才がある。米の違いがわかるのだ。「親父がつくる1等米を食べて育ったからかな」。

おむすびの画像

米粒が立ち、つやつやと光るごはん。
これを食べて育った貴之は「ごはんが旨いから、味噌汁と漬け物さえあればいい」と笑う。
「蕎麦やうどん、パンだと腹に力が入らない。ごはんを食べないと動けないさ」が口癖だ。

天のつぶのロゴ画像

天のつぶのロゴは、青は空、黄金色は豊穣、赤は福島県民の熱き心を表わしている。
朽木農園の米は、一度食べたらほぼ間違いなくリピーターになるという。
全量全袋検査により国見町産米は安全性も保証されている。

農産物検査法によると、1等米とは、玄米の形や砕け、未熟、着色などの粒(被害粒)の混入が15%以下のものをいう。朽木農園では1等米しか出荷していないのだが、貴之は被害粒が限りなくゼロになるように努めている。さらに献穀米を献納した翌年より、貴之は自ら厳しいハードルを課した。「米は大きくて粒ぞろいのほうが旨いから」。玄米を通すメッシュの穴を大きくし、より大粒な米だけを選別。1等米の中の最高品質を目指している。

すべてはおいしいごはんのため。さらには品質を通して田んぼを守る。貴之の挑戦は国見町産米の品質そのものなのである。

玄米の画像

農家だから知ってる!おいしい知恵。

おいしいおむすびの作り方

母の京子さんにおいしい塩むすびのつくり方を教わりました。
「よく手に塩をつけて握るけれど、うちでは1個分のごはん全体に塩をパラパラふりかけてから握るの。どこを食べても同じおいしさよ」とのこと。
水加減を気持ち少なめで炊くのもポイント。

おいしいおむすびの画像

国見町の地酒

約70年ぶりに地酒が復活。

朽木農園の「天のつぶ」だけで仕込んだ純米吟醸酒「国見あつかしさん」で、二本松市の人気酒造が醸造する。力強い味わいの火入れタイプと芳醇な生酒タイプの2種。

お値段

720mℓ/1620円。

お問い合わせ先

国見まちづくり株式会社024-585-2132

国見町地酒の画像