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もも

おいしい「もも」のお話をしましょう。

ももの生産農家の4代目
渋谷憲道さんのお話

国見町の「もも」がおいしいわけ その1

 福島県の最北端にあり、北は宮城県白石市、東は阿武隈川をはさんで伊達市、南は桑折町と隣接する国見町は、信達盆地の肥沃な土地に恵まれた町です。年平均気温は13.3度。比較的寒暖の差がある内陸性の気候です。
 おいしい果物がとれる理由の1つとして考えられるのが気候です。春と夏は、気温が高く日照時間が長く、冬はしっかりと寒くなります。降水量も多すぎず、木の根が腐るようなこともありません。朝と夜の気温の差が大きく、特に梅雨明け後の盆地の暑さはグレートですが、この暑さが甘くて色づきの良い、種類も豊富な国見町のももを育んできました。

国見町の「もも」がおいしいわけ その2

 国見町のももがおいしいわけ。2つ目の理由は、技術です。渋谷憲道さん(39歳)は、国見町のももの生産農家の4代目。お父様、節男さんは、県内外でももの栽培技術の指導などをなされているももの達人! 憲道さんは、お父様の技術を受け継ぎながら親子で「安心、安全」を第一に「最高のももを!」と、手間を惜しまずさまざまなチャレンジをしています。

一番のこだわりは土づくり

 上質な情報をいち早くキャッチして、自身のももづくりに反映させたいと全国規模で展開している果樹研究会などにも所属して、技術をブラッシュアップさせ続けている憲道さん。1年間の集大成としてうれしい収穫期を迎えまでには、様々な管理工程がありますが、そのなかでも憲道さんが特に大切にしていることを伺うと「土づくりです」と教えてくださいました。
「目指しているのは、ミミズや有用菌などの微生物が豊富な土を作ること。そのために堆肥や有機肥料を使用。土を良くすれば根が良くなり、根が良くなれば樹が良くなる。樹が良くなれば葉が良くなり、葉を良くすれば実も良くなります」。根がしっかりして、葉っぱもしっかりしていれば、想定していなかった天候不順に見舞われたとしても、力があるので持ちこたえられるそうです。「すべてが連鎖していくことで良い循環が生まれます。もし、どこかで途切れてしまうと、その後が続くかなくなってしまうので、毎日が勝負です」。

下草刈りにも意味がある

 良い状態を保つために桃畑の中の下草刈りも丁寧に行います。「草刈りをすることで土の水分を適度に保つことができます。ほかにも下草刈りには、土の表面を直接太陽にさらされないようにし、紫外線を嫌がる微生物を守る役目もあります」。ももの順調な生育のためには、畑の全てのものが必要だってことなのですね。「収穫量などのデータも畑ごとに残します。それを基に施肥管理を行います。その年の天候も収穫に大きく影響しますので、雨が多いようであれば、それに対応する土づくりをします」。

勢いがある樹は、
夏に剪定をすると落ち着きます

 お父様と一緒に仕事をするようになってかれこれ15年になるそうですが「何年経ってもまだまだ勉強です」と語る憲道さん。
 収穫が終わると休む間もなく来年のための手入れに入ります。時期は、9月下旬くらい。当然、収穫真っ最中の品種もあるので、収穫が終わった品種の手入れもすべて同時進行です。「ももの枝は、秋から冬にかけて伸びます。栄養が行きわたって太くなった枝を冬に剪定するのは大変。特に勢いがあっておさまりつかないような樹は、夏場にちょっと切っておいてやると落ち着きます」。逆に樹勢が弱っている樹は、そっとしておいて冬に剪定をすると勢いが増すそうです。「細かい話ですが、枝にどれくらい実をつけさせるかなども樹齢と樹勢を見て総合的に判断しています」。状態は、毎年違いますから摘蕾(てきらい)で残す実の数もそれに合わせて変わります。「元気のない樹にたくさん実をつけさせると…ね。人間と同じですよ。無理をさせない」。

 桃の生長を人間がコントロールするのではなく、あくまでも「もも」の生長をお手伝いするというのが憲道スタイル。自分の都合でもも畑に向かうのではなく、毎日見回りながら樹と葉っぱ、土の状態をこまかくチェック。「ももが今必要としていることをきちんとしてやれば、おいしいももに育ちます」。

国見町のももの種類
食べ比べてお気に入りの「もも」を見つけよう!

 果汁たっぷり、甘くておいしい国見町のももカレンダーは、7月下旬から10月上旬まで、とぎれることなく続きます。ももには、夏バテ予防や健康増進に効果的なビタミンEやペクチン糖類が豊富に含まれているので、猛暑と残暑を乗り切る力強い味方。いろいろな種類がありますので、ぜひ、食べ比べてお気に入りの品種を見つけてはいかがでしょう。

ももの花と葉の効能

余談ですがももは、果実がおしいだけではありません。枝にびっしりと咲くあのピンク色の花が咲く4月中旬、国見町の果物畑は、明るくて華やかなもも色でいっぱいになります。ちなみにももの芳香成分は、気持ちを和らげたり、幸福感をもたらす効果があるのだそう。ほかにもバラ科の花で、もものように木に咲く花の「気」は、強いので花を愛でる人に良い刺激を与えてくれるようです。春、満開のももを愛でるというのも風情があります。春から夏へ、季節が進むほどに緑を濃くするももの葉っぱは、入浴剤として用いるとあせもや湿疹などに効果的。

〒969-1792 伊達郡国見町大字藤田字一丁田二2-1 TEL:024-585-2111 FAX:024-585-2181

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