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くにみの昔話

とよじさん 砂糖飲み込み 生き返る これは、西大枝にしおおえだのお年寄としよりからいた本当ほんとうはなし

 すこむかし西大枝にしおおえだ豊治とよじというひとがいました。二十歳はたちくらいのころ、うめをもぎながら、ついいっしょうべて、大変たいへん腹痛ふくつうになり、もうぬばかりになったときのことだそうです。
 枕元まくらもとあつまった親兄弟おやきょうだいなんとしてもたすけたいと、とにかく豊治とよじは『砂糖さとう』がきだったからと、むりやりくち押し込おしこんで、みなして大声おおごえで、「とよずーっ、とよずーっ」とんだのだそうです。するとにかけていた豊治とよじが、ぽかーっとけていました。「おら、南部なんぶ恐山おそれさんまでってきた。やまがあって、まえぬまになってた。やまにはポツンとあなひらきいでで、うえかたひかりえた。なんぼはいがろうとしてもがれない。ふねってしろ着物きものてるひと軍服ぐんぷくひとが、ポカァ、ポカァとえてしまう。おらは『まだんのはやいぞ』とわれ、かえってきた。越河こすごうやまえて伊達だてえた。おらのいええたとき、ハッとめた」。
 みなばれて生き返いきかえった豊治とよじは、その八十はちじゅっさいちかくまで長生ながいきしたそうです。

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