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くにみの昔話

ぴかぴかと野末に光る狐のよめいり 今いまからすこまえ大正たいしょう時代じだいすえごろまでは「きつねのむかさり(嫁入よめいり)」といわれたひかり行列ぎょうれつが、よくられたのだそうです。

 稲刈いねかりがすんで、んぼが広々ひろびろ見渡みわたせる季節きせつ、ことにんで晴れ上はれあがったよるなど、くら野末のずえを、それはうつくしいひかり行列ぎょうれつが、ぴかぴか、ぴかぴかととおるのだそうです。ちょうど、ちょうちんをずらっとならべたように、一直線いっちょくせんならび、ゆらゆら、ぴかぴかついたりえたり、「うんとにぎやかにひかって、うっつくしかったぞい」とは、古老ころうたちのおはなし
 きつね人々ひとびとかしたり、けたりのだい活躍かつやくをしていたのは、どうも明治めいじ時代じだいまでで、そのは、すこしずつ遠慮えんりょするようになったようです。
  大正たいしょうねん十一月じゅういちがつ東北とうほく地方ちほう陸軍りくぐんだい演習えんしゅうおこなわれたとき、徳江とくえ森江野もりえの地区ちく模擬もぎ戦場せんじょうになって以来いらい、このあたりのきつねは、ふっつりと姿すがたし、人里ひとざとにはめったにてこなくなったそうです。
 でも、嫁入よめい行列ぎょうれつだけは特別とくべつだったのでしょうか。いまではもうられなくなった野末のずえひかりは、一体いったいなんだったのでしょう。

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