国見町キッズページ トップに戻る

くにみの昔話

夜遊びの 野道をふさぐ 大入道 これは、石母田いしもだひと実際じっさい出会であった大入道おおにゅうどうはなし

 すこむかしいまから百年ひゃくねんくらいまえ若者わかものたちのたのしみは、半田はんだ銀山ぎんざん景気けいきでにぎわう藤田ふじたまちへ、夜遊よあそびにかけることでした。これといった娯楽ごらくがなかった時代じだいですから、ただ遊郭ゆうかくおんなひとながめたり、ちょっといっぱいんだりが大半たいはんで、登楼とうろうなどとてもできなかったといいます。それでも、なつよるはことにすずみがてら、れてかけたのだそうです。
 さて、これは、石母田いしもだ忠兵衛ちゅうべいさんがわかいとき、一人ひとり夜遊よあそびにったかえりのこと。いい気分きぶん滝川たきがわ団子坂だんごさかまでると、地上ちじょういちメートルくらいのところまで、うえから真っ黒まっくろものがボーッと垂れ下たれさがってきたというのです。おそろしくなって、えるのをっていましたがなかなかえません。そのうち、貝田かいだ若者わかものたちのこえこえてきたら、スーッとえてしまいました。やれやれとあるすと、またボーッと垂れ下たれさがる。真っ黒まっくろ大入道おおにゅうどうのようなかたちで、なんともおそろしい。貝田かいだ若者わかものたちにじって、やっとかえってきました。それから忠兵衛ちゅうべいさん、夜遊よあそびをぴたりとやめたそうです。
 さて、大入道おおにゅうどう正体しょうたい一体いったいなんだったのでしょうね。

前に戻る